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キジ君リターン

入院中とても気になっていたのは、自宅のワンニャンに加え
“玄関先にごはんを食べに来るニャンコ”のことです。


以前お話させていただいたように、我が家には去年の春先から
三毛のミータン⇒同じ家の出身と思われる『キジ』君
⇒キジ君の彼女と思われる若いメス猫
が、入れ替わるかたちで玄関先にごはんを食べに来るようになり。


キジ君はサカリの時期に若妻であるメス猫にエサ場を譲って放浪の旅に出かけ
若妻は、四月に出産をした様子でした。


ワンニャンのお世話係を委託した娘には
「玄関にエサを食べに来る猫がいるから、置いておいてあげて」
と何度かお願いしたのですが

「ママが入院する前に外に出しておいたエサ、減ってなかったよ」
「猫が来ている様子なんてないよ」
「忘れた」

などなど、玄関に来る猫のごはんとお水は、フェィドアウト状態に・・(泣)
退院して帰って来た時には、水の器さえすっかり干からびていました。


キジ君の若妻は近所の“多頭放し飼い状態”の家で、少なくとも
雨露をしのげる定住の小屋があるのは知っていましたので、
元の家に戻ったんだ、と、無理に自分に言いきかせたりしていました。


ところが26日、木曜日のことです。

外来の診察があったので、娘が迎えに来てくれて出かけようと玄関を開けたその時。
玄関先を横切る猫の姿が!

『キジ』君です!

自分の子を宿した?若妻にエサ場である我が家の玄関先を譲り、
二月以降ぱったりと姿を見せなくなってしまったのに・・


野良として暮らすオス猫は、安定したエサ場を見つけると
そこに自分の彼女を誘導し、自らはまた別のメスを求めて旅に出る・・
というのは今までに何度か見たり聞いたりしてきましたが
半年近くも経って戻って来たオスは、初めてです。


だいぶ痩せちゃったし薄汚れちゃったけど、
よく戻って来たね!


これは一月にネロネロの風邪を引いた時のキジ君。

image_20120027180955.jpg


この風邪も、克服したんですよ。


ただ、以前は弟と私にだけは体を触らせるまでに心を許してくれていたキジ君ですが
半年近い時間を経て、警戒心は野良ちゃんに逆戻りしてしまいました。

賢い子ですからね、直に思い出してくれると思います。
写真が撮れるようになったら、またアップさせていただきますね。


しかし。かえす返すも。

この美しい武士道ならぬオス猫道、
見習うべき人間のオスがたくさんいる!

・・と考えてしまうのは、私だけ?



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逆プラシーボ効果

プラシーボ(偽薬)効果という言葉は、今や誰もが知っていると思います。

「これはすごく効く薬なんですよ」とお医者さんから説明されて使った薬は、
実は偽薬であっても治療効果を上げる。

転んだりどこかにぶつけたりして泣いている子どもに
「痛いの痛いの、飛んでけ~」というおまじないが本当によく効く☆
のと同じです。


病気が再発しても私がずっとノーテンキなキャラでいられた最大の要因は
「自分が病気であることを忘れている時間が長かった・あまり思い出すことがなかった」
からだと思います。

ところが入院中は
「自分は病人である」ことが24時間、大前提なわけで。


考えてみたら、たまに2ちゃんやYouTubeで面白い投稿を見つけて笑う以外
“笑う”機会もほとんどなかった。

家にいれば、愛猫たちが一日に何度も笑わせてくれたり、ほっこりさせてくれたりするのに。

image_20120622111539.jpg


これではさしものノーテンキキャラも、鬱々としてしまいます。

まして医師から
「今回の痛みは“骨の痛み”ですからね」
「(骨転移により)骨が弱っている、無理をするとまた骨がつぶれちゃいますよ」
などなど聞かされて、
痛いの痛いの・・飛んでキターーーみたいな。


ずいぶん前に、長く看護師を勤めている従妹からこんな話も聞きました。
「がんは骨転移がいちばん気の毒。
寝返りを打っただけで骨折しちゃう患者さんもいるし、
その激痛に苦しむ様子はとても見ていられない。早く逝かせてやれよ、ってすら思う」
と。。
それをまざまざと思い出したり。

まぁ、偽薬ではない薬によって、痛みは抑えていただいたわけですが。



母から勧められて観始めたNHKドラマ『はつ恋』が、先週最終回を迎えました。

木村佳乃サン扮するヒロインは、最初の肝臓がんの難手術から五年後、
病気が再発して亡くなってしまう・・というエンディングでした。

がんが再発した場所は肝臓の門脈、発覚した時には余命1ヶ月、という筋書き。

門脈にできた肝臓がんは確かに難治です。
元亭主の父は門脈にたった2ミリのがんが見つかって、
それからわずか2ヶ月で帰らぬ人となってしまいましたので・・。


伊原剛志サン演じる執刀医は、ヒロインの父に病状を説明に行き、こう告げます。
「幸い骨に転移してませんので、、痛みはありません」。


おいおい。

これって逆に言うと
「骨に転移している⇒痛みがある」ってことぢゃないですか。。

それに「幸い」って何なんだよ「幸い」って。
“幸いじゃないことに”骨に転移している患者を、バッサリ斬り捨ててませんか・・?

脚本家も医学的なことまでよく調べたなぁと感心するとともに、
私はこれを見てまた急~に腰が、というか腰椎が、すご~く痛くなってしまったんですが・・?

逆プラシーボ効果、とでもいうべきか。


こうしたセンシティブな題材を扱って、よく調べたことをひけらかすのも結構ですが、
門脈に腫瘍がある、あるいは骨転移がある患者さんやその家族がこれを観てどんな思いを抱くか
・・脚本家はそこまで思いを巡らせたんでしょうか。


えっ!?
「ネタに使うな!」と怒っていたんだから、観なければいい、と。

ですよねー。。

“見なければいい”ものを余計に見に行きたくなるのは、
昔から私の悪い性癖ですorz


そうそう。

『はつ恋』でヒロインの旦那サン役を演じていた俳優さん、凄い演技派!です。

青木崇高さん。

青木さん


設定では「生命保険会社の、地方の営業所の所長さん」なんですが
これがまるまる「あるある」。w

私の好きな伊原剛志サンが、演技力で喰われてましたね~

NHKに見込まれているようです。

http://www.stardust.co.jp/section3/profile/aokimunetaka.html

今後の活躍に期待大☆☆☆



願いごと

ぬぬぬ!

今日は7月22日です。
なのに。
さっきアップした記事の日付が「7月8日」になっていてびっくり!


原因はすぐに判りました。

私は7月8日に『願いごと』と題した記事を書きかけ、途中で保存。

それに上書きする形で新しい記事をアップしたら、
日付は動かないまま・・だったんですね。。


そう、書きかけたまま放置されていたのは『願いごと』です。

image_20120604083345.jpg

短冊の一枚ごとに託されたそれぞれの願いごとが、本当に切なくて。


多くは「早く元気になれますように」「痛みが取れますように」
「早く退院できますように」といった、患者さんやそのご家族や友人の願い。


その中で、目に留まったいくつかの短冊をご紹介します。

「生きとし生けるものすべてが幸せでありますように」

「がんも(カワイイ)自分の仲間」
「自分が死ねばがんも死ぬ」

「ママが早く元気になりますように ●●」
「なんとかしてもらえますように ●●のパパ」
「●●のママが早くなおりますように ××」
(●●ちゃんも××ちゃんも、ともに子どもの字でした)。。

「来年はきっとお星様と溶け込んでいますように」

被災地に思いを馳せる短冊もありました。
「被災地の方が 早く元気を取り戻せますように」


いちばん心に残ったのは、この一枚でした。

「痛いのによく頑張りましたね ありがとう」
裏には部屋番号・・。



七夕飾りは7月9日月曜日の早朝に患者会の皆様により撤去され
短冊はひとつずつ丁寧に外され、神社に納められたようです。


すべての短冊に込められた思いが、天に届きますよう。
願ってやみません。


退院しました

先週土曜日に退院しました。


入院してすぐ父と弟達にノートPCをプレゼントして貰い、
使えないスマホ以外の環境が整っていなかったわけでもなく
重篤な病状(?)にありPCを触ることもなかった・・わけでもなく

それでもすっかりブログ更新をサボってしまったのは、ひとえに
「毎日のように無言の退院をしていく患者さんを輩出する」病院、
という環境にめげきっていた・・からに他なりません。


がんのような病気を背負って闘病されている方は
何も悪いことをしていないのに、「死刑判決を受けていつ執行されるかわからない」
死刑囚と同じじゃないか、、なんて思ったり。


病院の気功や呼吸法の教室には積極的に参加しました。

入院中のご主人に代わり気功教室を受けに来た初老のご婦人が
「うちは、ひとり娘も乳がんなんですよ」と語るのを聞いて涙し

体を動かせない患者さんが毎朝、ベッドに寝たまま気功教室に参加される姿に涙し

天性のノーテンキを自認する私も、めげまくりの一ヶ月でした。
長期入院をされながら、毎日闘病記をアップされる方々は本当に強いなぁと思います。


患者さんのいこいとなっていた、中庭にある鳩の巣。

image_20120612071418.jpg

鳩は卵を二個しか産まない!ことは他の患者さんから聞いて初めて知りました。
この巣の卵は一個だけ孵ったようです。

よく見るとこの巣はもともと誰かが人為的に設置した“ザル”です。
鳩の親子が入るにはやや無理もあり足場も不安定と思われるんですが
そこで抱卵し子育てをする鳩のけなげさと
そもそもザルを設置して下さった病院スタッフの方のお気持ち・・
は感動もの。


七夕には、患者さん交流会が作成した七夕飾りが各階に。

image_20120604083345.jpg

それぞれの願いごとを込めた短冊が日に日に増えていきました。


私にとって願いごとがあるとすれば
「失踪したトクに再会できますように」。
これに尽きます。

神様を信じていないわけでもなく、トクとの再会を諦めたわけでもないんですが、
現世利益を望むとか何かを神仏にお願いすることはあまり好きではないので
私の短冊はついぞ付けずじまいでした。



嘘をついても強がっても仕方ないので、ありのままをご報告します。

今回の入院のきっかけとなった骨折は、
「がんの腰椎転移が引き起こした左足まひ」が原因でした。

骨が弱っているから、とにかく転ばないように、骨折しないように
階段の上り下りは絶対にダメ
長時間外出時は車椅子使用

・・と医師からは診断され、介護保険申請対象となってしまいました。


弟が富山から戻って来てくれて、退院前日に介護ベッド搬入完了。。

猫は本当に新しい物好きです。

IMG_20120714_073310.jpg


そしてトク似のカヨは、退院した私にベッタリ寄り添ってこの表情。

image_20120622091010.jpg


私はかけねなしに幸せです。


ご心配をお寄せいただいた皆さまに、この場をお借りして御礼申し上げます。

とりわけ弟のPさん、本当にありがとね。



プロフィール

tokuratoku

Author:tokuratoku
埼玉県在住
転移性乳がん治療中。

2009年11月9日に失踪した茶トラの愛猫『トク』と再会できれば私の人生はコンプリート☆
昨年やって来た茶トラの子猫『カヨ』に癒されつつ

5匹の猫と1頭の外犬との日々
病気治療について、不思議な体験・・

もろもろ記していきます。

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